赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

私にイラつかれても困るんですけど

Zoom会議は、できれば顔が見えたほうが安心ですが

ビデオオフで入れば耳だけで参加することができます。

 

私は極力ビデオオンを選びますが、

以前、一度だけ移動中のためにビデオオフで参加したことがあります。

進捗確認なので、先方にも事前に了承を得て当日を迎えたのですが

ミュートにしながら見守っていた私はそのやりとりに凍り付いたのでした。

 

 

 

私にイラつかれても困るんですけど

 

会議参加者は私以外に2人。

Aさんから仕事を受注したBさんが、

Aさんにヒアリングをするために2時間設けていました。

ただ、何らかの不具合なのか、

AさんのiPadが接続できない時間がしばらく続きました。

AさんがZoom初心者でないことは私もよく知っていますし

たまたま環境の不具合が重なっただけなのですが

 

ぽつり「時間がもったいないなぁ」というBさんの声。

 

その気持ちは私も同じですが、今言わなくても!

そしてそれが聞こえてしまっていたのか

Aさんの顔がみるみる不機嫌になってしまいました。

 

どうにかこうにか接続が安定し、

雰囲気は最悪のなかヒアリングスタート…したものの

Aさんの機嫌はなかなか直りそうもありません。

お金を払う側だから許されるとも思いませんが

発する全ての声にトゲがある。

 

いよいよ耐えかねたBさんが

「私にイラつかれても困るんですけど」と言ったんです。

 

 

好転させるために、踏み込む

 

冷静に考えれば、Aさん本人に悪意はないにせよ

開始時間が大幅に遅れる要因になったことは事実であり

本人も思い通りいかずイライラしていたのだと思いますが

自覚の有る無しは関係なく、謝るタイミングも逃し

不貞腐れて会議そのものの精度を下げるのも考えもの。

何らかの軌道修正が必要だったのは明らかでした。

 

私がBさんの立場だったらどうしただろう?

どうするのが正解だったんだろう?と今もよく考えるんですが

お金をもらう立場だし、機嫌を損ねたくなくて

笑いを誘う努力をしたり、無難に持ち上げようとしたんじゃないかと。

少なくとも、Bさんのような踏み込んだ一言は言えなかっただろうと思います。

 

この一件の少しあとに、

Voicyで新R25編集長の渡辺さんが

 

「苦しいときほど前に出ると事態が好転する」という

テーマでお話しされていたのを聞きました。

 

要約しますと、

インタビュー時に微妙な空気になったとき

弱気になってもプラスに働かないという話で、

そういうときこそ勇気を出してアクションしろと言っていたんですね。

あえて、「ちょっと怒ってます?」みたいなことを言えと。

 

どう言うのがベストだったのかをずっと考えていたんですが

やっとBさんは正しかったんだと気づけました。

 

 

私は弱気マインドだった

 

「私にイラつかれても困るんですけど」という言葉を聞いたとき

私が凍り付き、焦ってしまったのは渡辺さんのおっしゃる

弱気マインドしか持ち合わせていなかったからでしょう。

恥ずかしいことです。

 

Bさんは

「契約が成立しない可能性」

よりも

「精度の低い仕事はしたくない」

が上回る、責任ある方だったんだなと気づきました。

勇気がないと言えないひとことですよね。

 

前のめりな歩み寄りは今の私に足りてないのは確か。

 

できればもっとマイルドな言い回しで

切り替えるきっかけができたらいいのですが、

初心者なのでまずは「ちょっと怒ってます?」を使おうかと思います。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。