赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

名言/お前じゃねぇからな

 森拓郎さんのVoicyが大好きで

更新されると欠かさず聞いているのですが

過去に放送され、何度も聞き直すほど気に入った回があるので紹介させてください。

 

 

 

高圧的な上司への悩み

 

能力が高い上司が怖い、というタイトルで、

質問者さんからは

「普通はこう考える」「何でわからないんだ」と

高圧的な上司に悩んでいるというご相談でした。

 

 

そこで森拓郎さんがお答えされていた言葉が秀逸でした。

 

「普通はこう考える」→「お前のな」

「何でわからないんだ」→「お前じゃねぇからな」

 

そうそうそうそうそう!!!!! 

この返しに膝を打ってしまいました。あ、言い返せって意味じゃないですよ。

指摘する側に問題があるという話です。

 

過去の自分にも教えてあげたい。

本当恥ずかしいんですが、私はかつてその上司側だったのです。

 

 

 

私も指摘する側で失敗した

 

新卒で入った会社で2年目に

私より4つ年上の新入社員の教育担当になりました。

後になって学びましたが、

年下の女性上司と年上の女性部下の関係が一番うまくいかないそうですね。

せめてこういう知識を持ったうえで仕事できていれば違ったのかもしれませんが

相手のプライドを考慮せず毎日口うるさく注意ばかり

結果、知らぬ間に異動願を出し別の部署へ去っていきました。

 

何がダメだったんだろうと散々考えましたが、

振り返ると、自分のコピーを作ろうとしていたのが元凶だった気がします。

新入社員を信用せず、自分考えだけを押し付けていました。

きっと私より得意な業務も沢山あったでしょうし、

試してみたいアイデアもあったのかもしれない。

でも、実際は発言する空気さえ用意されず辛かっただろうと思います。

 

なぜ私がそんなやり方だったのかというと

自分もそんな教育を受けていて、それが当たり前だと信じていて

私にとっては異動するほど重大なことではなかったからです。

彼女にとっては「お前じゃねぇからな」の世界だったのでしょう。

私は自分ができることは皆もできると思っていたし

それが会社の伝統とさえ信じ、疑うこともなく狭い視野で生きていました。

当時、マネジメントに関心を持ち、少しでも学び実践していれば、

彼女は異動せず、私も会社を辞めなかったかもしれません。

 

そんな失敗のせいか、自営業となってからも

クライアントの新人さんには特に意見を求めるようになりました。

 

 

新人も数年経てば幹部になる

 

クライアントの会社や取引先には

新卒や転職で仕事に慣れていない方が沢山いらっしゃいます。

発注された仕事を納品すればOKではなく、

やはり5年、10年と長く付き合えるフリーランスになるためには

経営者だけでなく、現場の方にも必要とされる存在になりたいですね。

できれば、経営者には言いにくい悩みを聞いてあげたり、

自由度が高い場合は、意見を積極的に取り入れ手柄を増やすお手伝い。

 

かなり年上の方もいますし、あれ?と思うことがないわけではない。

そんなときは「お前じゃねぇからな」を心で唱え、忍耐強く対応します。

私にはない別の能力を持っている方であり、

いつどこで助けられるかわからないのです。

 

そもそも、関われることが嬉しいくらいに皆さん前向きで、

意欲も高いのがわかります。悪気があってミスするんじゃない。

かつての自分を反面教師に、期待の芽を潰さないように気を付けています。

 

そして、どれだけ砕けた場面でも必ず〇〇さんと呼びます。

いくら年下でも、いくら社歴が短くても、親しげにされても、

彼ら彼女らはクライアントであり、数年経てば幹部かもしれません。

私との契約の有無を決めることもできる方たちですから

できないことがあっても、言ったことを忘れられていても

言い方には気を遣いたいものです。

 

フリーランスとして長く仕事をしていれば、

複数の会社に出入りするので、いろんな人に出会います。

中には、突発的に何かを言いたくなることもありますが

そういうときこそ

「お前じゃねぇからな」を思い出したいですね。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。