赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

フリーランスの魅力を高める3回の質問

長くフリーランスを続けるために必要なのは

リピーターに継続して発注していただく努力だと思います。

自分と同じようにクライアントも歳を取るので

新規獲得も大切なのですが、そこに集中するためにも

やはり安定したリピーターの存在が不可欠なんですよね。

 

 

嫌だったことはどんなことですか?

 

私は自分が住むエリアでは一番の席数を誇る美容院へ通っています。

規模が大きいということは、プラスの要素も多いはずでその工夫が見たいから。

ガラス張りでシャンデリアが見えて、見た目も素敵です。

 

入店すると、受付専門の方、美容師さん、アシスタントさんの

最低でも3名の方が対応してくださるのですが

初回訪問時に全員から尋ねられたのが

「今までのサロンで嫌だったことはどんなことですか」でした。

1日に3回も同じ質問されるとさすがに印象に残ります。

 

同じく歯科も2フロアの大きいところへ通うようになりました。

やはり初回尋ねられたのは

「今までクリニックでされて嫌だったことは何ですか」。

 

どこかで誰かが教えている代表的な手法なのでしょうか?

技術だけでなく経営にも熱心なところでは

好かれる要因を探るよりも

まず嫌われないためのヒアリングをするようです。

 

 

不満を潰せば魅力になる

 

美容院にしても歯科にしても

1箇所に何十年も通い続けている人って稀じゃないでしょうか。

ライバルは無数にあるし、お得なキャンペーンも積極的に行われています。

店側に落ち度がなくても、クレーム級のトラブルがなくても

パタッと来なくなり他所へ通いやすいのです。

 

しかしながら他所の魅力を追おうにも

永遠にキャンペーン価格で提供したり、設備投資し続けることはできません。

そう考えると、可視化されにくい小さな不満を徹底的に潰していくことは

他所には真似しづらく、結果として魅力も高めてくれ、

来店客に質問するだけならかかる費用は0円という

最高のマーケティングではないかと思うのです。

 

そして、初日にあえて3回も同じ質問するのも効果的なのでしょう。

私も含めて、予想外の質問をされて

瞬時に的確な回答なんてできないと思うんですよね。

 

美容院で「今までのサロンで嫌だったことはどんなことですか」と聞かれても

1回目は「特にないです」と咄嗟に答えるのが精一杯。

恐らく、されて嫌なことは沢山あるんだろうけど

配慮が当たり前に行き届いている業種ですし、

経験してみないと「これが嫌だ」とわからないんですよ。

 

幸い美容院にしろ歯科にしろ時間がたっぷりあります。

席に案内されながら、シャンプーしながら、雑誌を読みながら、

過去に通ったサロンとぼんやり比較しながら

ジワジワと嫌だったことって何かあったかな?と想像を巡らせる。

そうすると、「そういえば…」が浮かんでくるものです。

 

でも一度済んだ話。

言語化できたからといって、わざわざ自分から言い出すなんて

なかなかできるもんじゃありません。

だから2回目、3回目と時間を置いて聞くことで

言いやすい状況を作っているのです。

 

フリーランスも質問してみよう

 

今回の嫌だったことを質問する話は

フリーランスとして初めて受注するときも使えます。

しかも自分の悪口を聞く訳じゃないから質問するのもストレスフリー。

 

ただし、自分1人で

 

「今までのデザイナーで嫌だったことはどんなことですか」を

一語一句そのまま3回言えばさすがにうざいです。

歯科でも同じ人が聞いてきたときは、

表現や言葉を若干変えていて、うまいなぁと思いました。

 

「困ったエピソードとか、あれば聞かせてください」

「これだけは無理だった話とかあります?」

こんな感じで上手に言い換えてくださいね。

 

美容師と顧客の関係に比べると

経営者とフリーランスはもっと距離も近いはずなので

「以前はどんな方に頼んでいたのか?」

「なぜ自分に声をかけたのか?」

「自分にどういう役割を望んでいるか?」

あたりも雑談がてら聞いてみるといいと思います。

 

 

「聞かれる」から「言える」。
そうやって顧客視点を得たいものです。

自分が想像していた答えとは

別の回答が返ってくるかもしれませんよね。

長くフリーランスを続けるためのお宝ワードが手に入りますよ。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。