赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

【書評】Den Fujitaの商法<1>で得た教訓3つ

日本マクドナルド日本トイザらスの創業者として

有名な藤田田さんが1999年に出版された本です。

 

Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書)

 

ぐうの音も出ないような正論を

直球で次々と投げられノックアウトさせられたような気分。

 こんなひとが上司だったら最高だけど最悪だな(苦笑)

とにかく強烈な印象が残りました。

 

P223と、そんなに分厚い本ではないし

短編でまとめられているので読みやすく

得られた教訓は山のようにありますが

今日は3つに絞って紹介したいと思います。

 

 

 

「ギブアンドテイク」では損をする

 

“ギブアンドテイクは宗教的には間違っていないが、

商売には応用できない、俺は慈善事業をやってるんじゃない”

 

確かに、ギブしてギブしてギブして……やっとテイク。

先に与えた者が勝つような風潮があります。

 もちろん資金的にも余力のある企業が

確実なリターンのあるギブはいいのでしょうが

ただのお人好しで終わる例も少なくないよなぁと思うこの頃。

 

ギバー&テイカー&マッチャーという言葉も一般的になってきました。

ギバーでありたいけど、テイカ―に使われるギバーは避けたい!と

誰もが共通して考えていると思いますが、

他人からどう見られるかに意識がいってしまわないよう

「自分はどうしたいのか?」を知り、

自己犠牲にならない行動を選びたいものですよね。

 

 

三十分遅刻するなら会社へ来るな

 

“午前中が忙しく午後が暇な場合、時間の価値は違うという。

忙しい時間の5分は暇な時間の1時間だ、

40分遅刻するなら8時間相当休んだのと同じだ”

 

耳の痛い話だけれど、

時間の貴重さをわかりやすく解説されていました。

経営者は労働者の時間を買っているんです。

 労働者側から見れば時給は同じかもしれないが

経営者側から見ると費用対効果が全然違います。

 

経営者でも、遅刻癖のある方っていますよね。

立場が下なら我慢される方もいますが

遅刻って相手の時間を軽く見ているってことであり

決して気分のいいものではありません。

中長期的には人が離れていくと思います。

 

唯一無二のスキルを磨くのは何年もかかるけど、

大きな生産工場を持つにはお金がいるけど、

時間を守ることなら今日からタダでできます。

小さなことかもしれませんが、

小さな約束を守れない人と大きな約束なんてできません。

 

 

間違いはいくらでも修正できる

 

“儲かる奴は決して返事をのばさない。

自分の即決がすべて正しいとは思っていないが

間違いが判った時点で修正すればいい”

 

検討という時間のロスを徹底排除ですね。

間違うのが怖い気持ちは私にもありますが

藤田さんが扱う規模と比べれば

雀の涙ほどの恐怖だな、なんて思えて来たり。

 

会社が大きな損失を被らないために

個人の面子に拘っている場合じゃないですよね。

だから即決を怖がる必要はまったくないのだと。

 

そういえば、日本電産永守重信氏も

コロナを機に発言が変わったのも印象的でした。

あれだけ影響力のある方であっても

過去の発言を撤回されるのだから

凡人が何を言おうと誰も気にしてないですよね。

あの潔さ、見習わなければ。

 

 

ということで3つの教訓をお届けしました。

 

本書のあとがきには、

 

“次の人より早く読むことが、人より早く儲かるのです。”

 

と書かれています。

 

私は出版した1999年から

20年後に購入して読んだのですが

猫も杓子もスマホに頼る時代となり

テレビの力が落ちてきた今だったら

藤田さんはどのようなマーケティングで攻めるんだろう。

 

物凄く出遅れた感は否めないですが

遅いからと行動しなければそこで成長は止まります。

 

まだお読みでない方はぜひご一読ください。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。