赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

資格で食べていけないは本当なのか?

どんな職種も所詮サービス業。

最新の知識を持ち、創意工夫しなければ食べていけないのですが

意外と「資格さえあれば」とおっしゃる方がいます。

私のクライアントに資格業が多いので

見解を書かせていただきました。

 

 

 

「食べていけない」と思うとき


「食べていけない」の基準はひとそれぞれなので

本人が資格が必要な仕事を選び、問題なく食べていると言えれば

たとえ所得がいくらであってもOKだと思います。

年収3,000万円あっても生活水準が高ければ足りないし

逆に清貧を好み生活保護レベルあれば問題ないひともいるのです。

上を見ればきりがなく、下を見てもきりがないもの。

独立開業するのか組織に属するかによっても年収は違うのです。

平均年収も検索すればさまざまな数字が並んでいますが

それより現実は少ないのでは?というのが私の所感です。

 

このよく聞く「食べていけない」問題に対する悩みは

①勝手に稼げそうと思い込んでいたら現実は違った

②昔は稼げたのに今は稼げない嘆き

のような意味を含んでいるなと思っています。

 

①はただの下調べ不足なので、

確証もないのに勉強時間確保して生業にするなんて

なかなかのギャンブラーですよね笑

稼げるように軌道修正するか、

身の丈に合った慎ましい生活水準に落とすしかありません。

 

今日このブログでお伝えしたい対象者は

以前より売り上げが落ちた、

或いは売り上げは変わらないのに利益が出なくなった

まさに②で悩んでいらっしゃる方に対してです。

このままだと近い未来(来年か3年後か10年後かはひとそれぞれ)

今と同じ生活はできないと予測できる状況のひとが

「食べていけない」と危機感を感じるのだと思います。

 

 

単純作業で稼いでいた人には辛い現実


もともと看板さえ出していれば集客できた古き良き時代を

いつまで引きずっているひとがいるのだろうと感じるのですが、

インターネットの普及によって

・簡単に比較できるようになった

・消費者が知識をつけるようになった

だから看板に反応してくれなくなったのです。

ブログや動画で自分で情報収集する人が増えましたし

看板に反応するのはネットに疎い高齢者か、

日本で働く日本語の読めない外国人の方くらいではないでしょうか。

 

そして、AIによって誰でもできるような単純作業を

人間がおこなう必要がなくなってきたのです。

単純作業に値段をつけて稼いでいた場合、苦しいのは当たり前で

改善の意志がなければ先細りは目に見えています。

そしてテンプレ通りの回答しかできないのも困りもの、

そんなことはGoogle先生に聞けば数秒で解決する話なんです。

 

商圏もあってないような状態ですから

個人経営なのに駅前の立派なオフィスを借りる必要もありません。

与信のための過剰な出費が「食べていけない」の第一歩な気がします。

どういうお金の使い方をするか、は重要で、

似たお金の使い方をするクライアントが集まってきます。

あなたが学びに積極的にお金を使うひとであれば、

クライアントも学びにお金を使うひとになるはず。

 

 

インターネットやAIに勝つ


インターネットやAIに勝つにはどうすればいいか。

それはインターネットやAIが不得意なことに注力して

貪欲に学び、丁寧に対応していくしかないのです。

 

あらゆる情報のなかから取捨選択し、

クライアントに最適な情報として

翻訳できるひとは重宝されます。

 

算出された数字を見て何を語れますか?

表向きには出てこない情報を提供できますか?

クライアントの特徴を踏まえてオリジナルの提案ができますか?

 

私が懇意にさせていただいている経営者が

「利益が出始めたころ、習い事だと思って会計士と契約した」

と言っていました。

面倒の回避として探すなら価格重視でしょうけど、

成長するためのパートナーとして会計士を探す場合は

価格より知識量や経験量が判断材料になってきます。

 

インターネットやAIで解決できるようなことに

誰もお金を使わなくなってきました。

資格は、どこの馬の骨かわからないよりは安心という

最低ラインをクリアした証明というだけ。

 

誰に頼まれずとも情報を集めずにはいられない!

そういうパッションの塊のような人が

資格があると更に食べていける人ではないでしょうか。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。