建設は死闘、破壊は一瞬。くだらない作業に固執しない

建設は死闘、破壊は一瞬。

 一生かかって築きあげた信用も、

「たった一回の嘘、裏切りで跡形も無く消え去る」

という戒めの言葉。

私は無宗教ですがこの言葉が好きです。

 今日のブログでは、くだらない小銭稼ぎのせいで

信頼関係は簡単に崩れる話をしたいと思います。

クライアントの無知を利用していないか

クライアントに対して、

調べれば簡単にわかることや

ちょっと勉強すればできるようになることを言わずに

値段をつけて売る行為。

クライアントが無知でいてくれることを願いながら

単純な仕事をあえてややこしく説明して

もはや「仕事」とも呼べない「作業」レベルの業務で

お金をいただいた経験、ないでしょうか。

バカ正直に話したら収入が減ってしまうと

心配される方がいますが、

私にいわせれば黙っておくほうが余程リスクです。

クライアントもいつまでも無知ではありません、

得られたところで数か月、数年の小銭です。

遅かれ早かれ内製化を検討し、気づきます。

なぜ今までこんなことにお金を払っていたのか、と。

騙されていたと恨まれることはあっても

感謝されることは皆無でしょう。信用を失います。

そして、信用できない人間に頼りたいと思うでしょうか。

これからも頼れる専門家として何年もお金を払いたいでしょうか。

作業に追われる一番のリスクは

運よくクライアントが無知でいてくれたとしても

誰がやっても大差ない作業を自分でやったところで

いくら稼げるのでしょうか。

開業間もなくて、そうでもしなければ

食べていけないというケースもあるでしょう。

そういった方の場合、その収益を自らの手によって

断ち切るのは苦渋の決断かもしれません。

でも、よく考えて欲しいのです。

作業にしがみつけばしがみつくほど

作業の時間しか得られないことを理解していますか。

時間をかけてきたことでしか花開きません。

この先10年間数字の入力ばかりを延々やり続けたら、

10年後の自分は入力のプロでしかありません。

失った信用を再構築するのは難しいですが

心を改めればチャンスはゼロではありません。

しかし、誰でもできる単純作業で成長の機会を逃し

歳だけ重ねてしまうのは致命傷です。

言うまでもないですが、これからはどんどん

単純作業はAIに取って代わられます。

本当に今その作業にこだわるべきなのかリスクを考え、

自分のために断ることをおすすめします。

貴重な時間を無駄にしない

昨年負債1,000万円以上で倒産した国内企業の

平均寿命は23.9年（東京商工リサーチ）だそうです。

永続的に発展する企業なんて探す方が難しい。

あなたのクライアントが高齢なら業績が悪くなくても

廃業もしくはM&Aで顧問は終了してしまうのです。

どんな顧問先も永遠はないし、いずれ終わるもの。

そう思えば小銭のために作業に明け暮れて

無駄な時間を過ごすことがいかにもったいないか。

そんな余裕はないはずです。

ならば、生き残るために

専門家として信頼されることは必須ではないでしょうか。

契約を取って終わりじゃないんですよね、

学び続け、経験を積んでいく。

そうして腕を磨き続けなければ契約は維持できないのです。

どうか誰でもできる単純作業に

貴重な時間を割かないでください。

そして、クライアントの幸せを心から願い

適切な言葉を適切なタイミングで発することです。

不器用でもいい、誠実なひとこそ大事にされています。

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。