赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

名刺代わりのホームページはいるのか問題

開業して間もない方に多いのですが

とりあえずホームページを作りたいという方がいます。

 この「とりあえず」ホームページがいると思っている方に

何を掲載するおつもりですか?と尋ねると

名刺代わりなので最低限でいいんですと回答される方ばかり。

 

ということで今日は名刺代わりのホームページはいるのか問題を考えていきます。

 

 

 

ライバルの数を知っていますか?


ホームページの有る無しでいえば当然あったほうがいいでしょう。

税金対策だったり、採用に悪影響だったり、事情は様々です。

ただ、集客を目的とするならば

費用対効果の出やすい時期というものがあります。

稀に例外もありますが、よく見る開業当初の例では

不利なんですね、というかもったいないのです。

 

いまGoogleで税理士と検索しますと9350万件がヒットしました。

仮にあなたが税理士だったとして

何の対策もなく無難なサイトをひとつ作ったところで

単純計算で、1/9350万に挑戦することになるのです。

9350万件の内訳には、私のような税理士でないサイトも含まれます。

そのなかから見つけていただくって奇跡だと思いませんか?

「税理士」というビッグキーワードだから

このような膨大な数字になりますが

たとえ

「税理士 〇〇〇(エリア名)」

「税理士 〇〇〇(エリア名) 〇〇〇(業務名)」

にしたところで

厳しい競争が待っていることに変わりありません。

 

そこで選ばれるだけの経験と実績があり、

かつ対策費用や広告費もかけられる場合でなければ

ホームページによる集客は難しいのです。

全国の税理士は7万7000人なので、

アナログなら全国規模でも1/7万7000の確率ですが

インターネットでは情報がありすぎて

1/9350万もの確率になってしまうのです。

それって0.00000001%の確率ですよ。

 

ちなみにホームレスになる確率が0.02%

宝くじが当選する確率が0.0000005%だそうですから

0.00000001%のために無計画にドメインを取り、

制作費に維持費をかけることがいかにもったいないかが

わかっていただけると思います。

 

 
名刺の役割なら無料SNSでもできる


インターネット上で名刺代わりのものを探しているのなら

SNSがいいと思います。

今のところですとFacebookがやりやすいですね。

名刺交換のあと友達申請をすればいいのです。

年齢層にもよりますがTwitterInstagramもありでしょう。

それらで積極的に情報発信していくことで

定期的に目にしていただけるチャンスを得られます。

内容はもちろん「契約したくなる人柄」が伝わるもので、

プロフィールも随時アップデートしておきましょう。

Facebookであれば相手の友達は最大でも5000人ですから

投稿も頑張り甲斐があるというものです。

 

話すのが得意であればYouTubeもねらい目で、

ちょうど流行りがエンタメ系から学び系に移行しているようです。

Facebookと違って誰でも閲覧は可能ですし、

Facebookで投稿すれば友達にも見てもらえますね。

SNSも一長一短がありますが、共通していえることは

あれこれ手を出して中途半端になるくらいなら

ひとつに絞って丁寧に投稿したほうが信用に繋がります。

SNSのリスクとして、新しいものに次から次へと飛びついて

継続できなかった場合、それも見られているということです。

不誠実さを晒してしまうと逆効果なので注意しましょう。

 

SNSを活用することで

言葉のとおり名刺代わりに繋がることができますし

接触頻度も高めることができるので忘れられにくくなります。

とはいえ、SNSはセールスをする場ではないのですよね。

自身の強みが言語化できるようになったと感じたら

そろそろホームページ…?と頭に浮かんでくるかもしれませんが、

費用をかけられる方は

LP(ランディングページ)の制作がおすすめです。

実はSNSとLPだけで成り立っている士業も少なくないのです。

LPについては後日詳しく書きますね。

 

 
そのマインドでは悲劇を生む


多くの開業間もない方から

「名刺代わりのホームページが欲しい」とご相談いただいて

私が一番気になるのはそのマインドです。

皆が持っているから自分もあったほうがいいと思い込む、

その右に倣えの感覚で自営業を始めるのって

ものすごく危険なのです。

 

開業すればいろんなひとがいろんな理由をつけてセールスに来ます。

ビジネスのうえでお金は生命線なのに、

そのお金の使用基準が「皆と同じ」では絶対に失敗します。

過剰にケチになれと言っているのではありません。

必要なところに使うために、余計な出費は控えるべきだし

そのためには自分の頭で考える習慣が不可欠なんです。

 

とりあえず必要と呼ばれるものは

今のあなたに本当に必要でしょうか。

ホームページを作るには当然お金がかかります。

お金がかかるということは

そこからリターンが期待できないといけません。

その判断を誤らないためにも

日頃から当たり前を疑う癖をつけましょう。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。