赤いウサギの馬ブログ

デザイン事務所創業12年目のsekitobaが、フリーランスが10年続くヒントを日々更新中していきます。

難関10大学のお子さんを持つ方に伺った子育て

クライアントの息子さんが今年から社会人。

私はその息子さんを中学生のときから知っているので

他人事ながら、成長を嬉しく思いました。

 ついでに子育て論について伺ったので

共有させてください。

 

 

 

エリートになるにはお金はかからない?


クライアントの息子さん、

高校は大阪府立GLHS指定高校10校に入る

公立の進学校に通っていました。

 

100人ほど所属する運動部では常時レギュラーで活躍。

引退は3年の9月で、受験には不利な条件にも関わらず

難関10大学で名高い自宅から通える国立大学1つだけ受験し、

塾や予備校へは一切行くことなくストレート合格。

高校の卒業式には生徒代表で挨拶をされたとのことです。

 

……こんな低コストでもエリートになれちゃうんだ。

というのが私の正直な感想でした。

 

やりたいこと(部活のレギュラー)を全力でやって、

自主勉だけで(お金のかからない)難関国立大に合格。

もちろん、本人には相応の努力があったはずですが

費用対効果が素晴らしいと思いましてね。

 

就活も、TVCMで有名な企業の一次採用で内定し

息子さんは早々に就活を終えていました。

人手不足といわれる昨今ですが、

有名企業は今も昔も狭き門なのは変わりません。

 

こんな親孝行に育てるにはどんな育て方したのか?

子どもを持つ親なら気になりますよね。

ということで、子育て論をクライアントに聞いてみました。

 

 

見守るって簡単じゃない


クライアントの回答は

「ただ明るく笑いを交えて励ますだけ」

 

拍子抜けというか、きれいごとに聞こえるというか。

具体的なハウツーが知りたかったのに……。

 

ちょっとガッカリ(失礼)していたら

次の言葉を続けられました。

 

見守るということは、大人扱いするということ。

大人扱いするということは、自主性を重んじるということ。

自主性を重んじるということは、自分で考え動くということ。

自分で考え動くということは、言い訳させないということ。

言い訳させないということは、自分が納得するということ。

 

見守るの延長に、自立へのキーワードが連なっていたのです。

 

見守る話はどこでも言われていることだけど

じっと何も言わずに耐えることは難しい。

ついつい口出ししてしまうほうがラクなんですよね。

 

でもそこは別の人格であり、

子どもは自分の分身でもなければ所有物でもない。

 

自分の10代の頃を思い出すと

ロクでもない方向に行くんじゃないか、

道を踏み外してしまわないか、心配になる。

 

見守るって、何もしない訳じゃない。

大切に思うからこそ手が動く、口が動くんですが

そこをぐっとこらえて忍耐。

相手を信じるって、自分との闘いなんですね。

 

人間関係すべてに必要な要素は

「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」

ということが腑に落ちました。

 

 

見守るからできること


素材が違えば美味しくなる調理法は異なります。

クライアントの息子さんは素材が良かったんでしょ!と

言ってしまえばそれまでなんですが、

確かに素材に合わせて工夫は必要かもしれません。

 

とはいえ、自立へのサポートが親の役目と考えたとき

避けて通れないのが「見守る」ではないでしょうか。

 

勘違いされがちな「放任」とは違いますので、

必要であれば手を差し伸べてあげてくださいね。

しっかり見ていなければ、

何が必要かがわからないものです。

 

石井裕之さんが、

子どもに時間が割けないからダメな親ということではない。

短時間でもしっかり向き合う心があるかどうかが重要だ。

とおっしゃっていたのを思い出しました。

 

子どもの成長に合わせて

親も変わっていかなければなりません。

そんなとき、どれだけ沢山の選択肢を持っているかで

悩みが軽減される、あるいは

解決スピードが速くなるのではないでしょうか。

そのための知識は蓄えておきたいものですね。

 

今回ご紹介した「見守る」は

親離れ、子離れのステップになるのではと思います。

親としては寂しいところ。

 

私も高校生の子どもを持つ身、

「見守る」の難しさを痛感しています。

同じ境遇の親御さん、一緒に頑張ってまいりましょう。

 

 

はい、今日はここまでです。

いかがだったでしょうか。

 

私の知識や経験や考えが

あなたのお役に立ちましたら幸いです。

 

本日もお付き合いくださり

ありがとうございます。